- 後継者育成がうまくいかない本当の理由
- MUST(やるべきこと)を理解する
- CAN(できること)を増やす
- WILL(やりたいこと)を見つける
- MUST→CAN→WILLが事業承継を成功に導く
- まとめ
「後継者にもっと主体性を持ってほしい」「自分の考えで経営してほしい」「将来のビジョンを語ってほしい」
事業承継の現場では、このような声を耳にすることが少なくありません。しかし、多くの場合、後継者が悪いわけではありません。経営者としての役割や責任を十分に理解していない段階で、「将来どうしたいのか(WILL)」を求められているからです。
その順番こそが、MUST → CAN → WILL です。
最初に学ぶべきことは「何をやりたいか」ではありません。「経営者として何をやらなければならないか」です。会社は社長の趣味や理想だけで経営できるものではありません。社員の生活を守り、取引先との信頼を維持し、会社を未来へつないでいく責任があります。
| 経営理念 | 経営判断 | 財務内容の理解 | 利益構造の把握 | 人材育成 |
| 顧客関係の維持 | 経営計画の策定 | 組織マネジメント | 資金調達・管理 | 現場の理解 |
「社長とは何を背負う立場なのか」を理解することが、育成の起点になります。
MUSTを理解した後は、実践を通じて能力を身につけていきます。知識だけでは経営はできません。決算書の読み方を学んでも、実際に数字を見ながら経営判断ができなければ意味がありません。
| 決算書の読み解き | 会議の運営 | 部下の指導 | 営業活動 | 問題解決の実践 |
| 経営計画の作成 | 数字による判断 | 交渉・折衝 | チームビルディング | 業務プロセス改善 |
後継者育成の大部分は、このCANを増やすプロセスです。「知っている」から「できる」へ変えることが重要です。
MUSTを理解し、CANを身につけた先にあるのがWILLです。会社の現状を知らず、経営経験もない状態で語る夢は、どうしても理想論になりがちです。
しかし、会社の歴史を理解し、社員の思いを知り、経営の難しさを経験した後に描く未来は、現実味を帯びます。
| 地域一番の信頼企業 | 新規事業への挑戦 | M&Aによる成長 | 社員が誇れる会社 | 業界課題の解決 |
| 海外展開 | DXの推進 | 地域貢献 | 100年企業の実現 | 独自ブランドの確立 |
このWILLこそが、次世代経営者として会社を発展させる原動力になります。
事業承継は株式や役職を引き継ぐことではありません。本質は、「経営者としての責任と覚悟を引き継ぐこと」にあります。
WILLだけを求めても空回りし、CANだけを鍛えても指示待ち人材になります。MUST・CAN・WILLの三つが揃って初めて、真の経営者へ成長していくのです。
後継者育成で大切なのは、「何をやりたいか」を急いで探すことではありません。まずは経営者としての責任を理解し、その責任を果たすための能力を身につけ、最後に自分が実現したい未来を描くこと。事業承継の成功は、後継者が「自分の意思で未来を創る経営者になること」です。
事業承継・後継者育成について、まずはお気軽にご相談ください。
御社の状況をお聞きした上で、最適なアプローチをご提案します。